この記事は、以下のTogetterまとめから引用するための資料集です。
2020年12月6日に新井祥子議員のリコールが成立したが、その翌日から、以下の海外での報道がなされた。吉峯が把握している限り11件あり(12月24日追記:13件に増加)、英米仏、インド、台湾等、国籍も多様である。
12月7日
FRANCE24
Japan politician voted out after accusing mayor of sexual assault
WION
Japan female politician removed from office after accusing mayor of sexual assault
CTV News
Japan politician voted out after accusing mayor of sexual assault
The Asahi Shimbun
Assemblywoman who said mayor groped her loses seat in recall vote
12月8日
ガーディアン
Japan town’s sole female councillor ousted after accusing mayor of sexual assault
インデペンデント
Japanese woman councillor who accused mayor of sexual assault voted out of office
THE TIMES
Voters reject councillor who said mayor assaulted her
12月9日
NYタイムズ
She Accused the Mayor of Sexual Assault. Then the Town Turned on Her.
newser
She Accused Mayor of Sexual Assault, Got All the Punishment
TAIPEI TIMES
Japanese politician voted out after her accusations
12月10日
テレグラフ
The shocking sexual assault case that shows the reality of being a woman in Japan
CNN
Councilor who accused Japanese mayor of sexual assault voted out after locals said she ‘degraded’ women
The Indian EXPRESS
Japan town’s sole female politician voted out after she accused mayor of sexual assault
海外報道のソースとなった英文ブログ
これらの海外報道は、ネットメディアの「日本は「性差別や不平等が蔓延」。草津町議リコールで、海外メディアの報道続く。」(12月10日付)によって3件(NYタイムズ、CNN、ガーディアン)が紹介され、海外のムーブメントが国内に逆輸入された。
海外報道の伏線は、APP研究所(ポルノ・買春問題研究会)が運営する「国際情報サイト」に掲載された英文批判記事‘Big-time misogyny in small-town Japan’(日本の田舎町の大いなるミソジニー)【原文URL】が黒岩町長の性犯罪と前科を断言したことにある。
「2015年1月、町で最初かつ唯一の議員である新井祥子が、選挙民の相談をする約束で町長室を訪れたところ、(黒岩)町長は新井に対して性的暴行を実行した(原文:the town mayor sexually assaulted… Arai Shouko)。町長は、町役場職員に対して同様の犯罪を複数犯していたが(原文:He had a history of similar offences)、新井はその被害者の中で、最初で唯一の告発者となった。」
上記記事は、二年後の2022年11月21日頃に秘かに修正され、現在は削除されている(削除時期は不明だが2023年1月31日の履歴が残っている。)。
2023年3月3日に撤回・謝罪するとの記事が公開され、Twitterでも告知された(いずれも英文のみ)。しかし、APP研を運営する森田成也のFacebookや、著者キャロライン・ノーマのTwitterでは一切の告知がなく、撤回・謝罪に気付くことも難しいようなものだった。
田辺総合法律事務所パートナー弁護士。第一東京弁護士会所属(修習58期)。
第一東京弁護士会 総合法律研究所IT法研究部会所属(元部会長)、国立国際医療研究センター臨床倫理委員会委員、日弁連刑事弁護センター幹事(刑事手続IT化PT)等。
デジタル証拠や医事法・医療情報についての著作が多い。
コメント